日本とフィンランドの子育て -フィンランド編 Part2-

日本の子育て環境

よく日本では子育てしにくいと言われていますが、行政サービスを見てみると、様々な健診や金銭的支援、多様な保育サービスや各種相談など、充実した内容が整備されています。ただ、自治体のWEBサイトは情報量が豊富なため、必要な情報に辿り着きにくいこともあり、子育て世帯に必要な情報が届いていないケースが多く見受けられます。子育て応援アプリや母子手帳アプリも普及していますが、母子手帳アプリでは必要な情報は届きません。せっかく良いサービスがあっても、知らなければ使えないところが残念なところです。
道路事情やベビーカー論争もあり、子育て世帯が気軽に外出しにくい環境になっているだけでなく、近年子どもの泣き声を騒音と感じる大人も増えてきています。そのため、家の中に籠もってしまう子育て世帯も少なくないかもしれません。

フィンランドの子育て環境

フィンランドは、他人への寛容の精神が強いらしく、そのことが子育てしやすい環境、世界幸福度1位の要因の一つになっていると考えられます。フィンランドにも様々な子育て支援の行政サービスがあります。一番有名なのはネウボラですが、ヘルシンキ市交通局では、ベビーカーを押している大人がバスやトラムに乗ると無料になるサービスなど、経済的な支援だけでなく、子育て世帯が外に出やすい環境も提供しています。
行政だけでなく、周囲の人も段差などではベビーカーの手助けをしたり、子どもが騒いでいても「あら可愛い」程度の寛容さ。そのため、子育て世帯もよく外に出るようになり、さらに周りの人も子どもに触れる機会が多くなることで、社会全体で子育てを見守る環境が自然と形作られていったのかもしれません。ちなみに、フィンランドはエストニアと並んで電子政府、デジタル先進国の印象が強いのですが、なぜか母子手帳は電子化されておらず、紙の母子手帳を使っているそうです。

日・芬の保育事情

日本の待機児童は、一時期社会問題になりましたが、フィンランドでも待機児童が少しはあるようです。特に住んでいるエリアが住宅地であれば、人も多くなるので希望する保育園に入れないとか、人気のエリアや人気の保育園もあり、そういったところでは待機児童が発生するそうです。ただ、入園申請して落ちた場合、保育園側が代替案を探さないといけないらしく、利用者側は安心ですが、そのぶん保育士の仕事が増えているそうです。

Part3につづく